観察力が試される時

更新日:2018/06/26

あっ! 昨日はMJの命日だった。PV『Thriller』見なきゃ。アニメーション学科長の森です。

実習「デッサン」で
新入生が苦戦しているようです。

三つ目の課題に
入って、対象である石膏像も、それなりに難しいものになってきています。

例えば
この「アリアス」胸像。

首が真っ直ぐに立っていない、頭がこんなに前に倒れているポーズをとっているのです。

それを
いつもの慣れで、真っ直ぐに正面を向いている顔を描くように描いてしまうと、変な具合になってしまいます。

顔面の
正中線は垂直で、左右の眼は水平に並んでいるものですが、頭が傾いたらそのラインが傾いてくることに気づきましょう。



思い込みで

描いてしまうと、描きやすい、描いたことのある絵しか描けないものですが、学習してきたとおり、計棒を使って良く観察すればそうではないことに気が付くはずです。

アニメーションの

人物のデッサンを描くときに、キャラクターたちは、常にキティちゃんのように正面ばかりを見ているポーズばかりではありません。

お辞儀をしたり、頭を傾けたり、上を見上げたり、動きの中で様々なポーズをとります。
つまり、アニメーターは、いろいろなアングルやポーズのデッサンが出来なければならないということです。

ほら、こんな何気ないポーズでも、デッサン力のあるとなしでは、お辞儀をしているように見えたり見えなかったりするでしょ。



「闘士」胸像も

動きのある石膏像で、顎も上がっていて視線が上を向いていて、肩のラインも水平ではなく、前回の「アグリッパ」「ヴィーナス」よりも難しくなっています。

なぜ
デッサンが大切なのか、分かってもらえると思います。
描けるものだけ描けることと、どんなものでも描けることは違うのです。

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