髪の毛を模様のように描写しないで
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朝の8時に、気温が28℃にも達しているのを見て、「まだ6月やのに」と悲鳴を上げているアニメーション学科長の森です。
1年生の実習「デッサン」の
最初の描写の課題の終盤の時期となりました。
鉛筆による、陰影を描写する石膏デッサンの課題です。
学生たちは、アグリッパの胸像とヴィーナスの胸像の、複雑な髪の毛の描写に戸惑っています。
波打った髪の毛の流れを、線を使ってマンガのように描いてしまうと、模様のようになってしまい、石膏デッサンの大きなテーマでもある「立体的に表現する」から離れてしまうことになります。
1年生たちには
細かな凸凹を描き分ける前に、頭部のボリューム感を描写し、そこからさらに陰影の描写を描き進めてごらんなさいと指導しました。
隣りの局部的な観察だけになってしまうと、明るい暗いのくり返しの描写にしかなりません。
陰のエリアの中に、明るいところもあれば暗いところもある。明るいエリアの中に明るいところもあれば暗いところもあります。暗いエリアの暗い所と明るいエリアの暗い所ははたして同じ暗さしょうか?
同様に、暗いエリアの明るい所と明るいエリアの明るい所ははたして同じ明るさしょうか?
つまり
鉛筆石膏デッサンは、白黒の描き分けではなく、様々な灰色(グレー)を描き分けることが大切なのです。
どうして
入学して新学期早々に「画材体験」の授業で、このような課題制作に取り組んだのか、謎が解けましたね。
4月の新学期の一番最初の課題「グレースケール作成」です。
ここで学んだことが、デッサンの鉛筆描写に活かされています。
さて、次週は
いよいよ完成、採点の週です。
新入生がどんな作品を描き上げてくれるかお楽しみに。
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