どうして文字を動かすことにしたの?
2022.06.29アニメーション学科
大阪デザイナー・アカデミー|イラスト・アート・コミックイラスト・マンガ・アニメ・CG・ゲーム・
グラフィック・フィギュア・特殊メイク・インテリア・プロダクト・フィギュア・ファッション・アクセサリーの専門学校
アーニャの意味不明な表情にはまっているアニメーション学科長の森です。10月まで、アーニャロスです。
1年生の実習授業「アニメ原理」の
最終課題の発表を行いました。4月から学習してきたアニメーションの動画のテクニックを応用して、文字を生き物のように、つまり、キャラクターにして動かすことになりました。文字は平仮名の「あ」です。どうして、人物を動かす課題ではなく文字にしたのかというと、この前期中、新入生たちは、まだ、キャラクターを描写するためのデッサンやスケッチを学習している最中なので、人物を登場させて動画を描くとなると、キャラクターのデッサン力の習学度によって作品の出来不出来に差がついてしまうからです。
文字ですと、共有のデザインですし、共通のデッサン力の評価が可能になるからです。
さらに言いますと、ここまで観察力をを大切にしてきましたが、プラス、想像力を作品の中に組み込んでいきたかったからです。
アニメーションの大きな魅力は
動かしてキャラクター表現してしまうことができるということです。それが、一個の石ころであっても、ハンカチ一枚であっても、そこに命をふき込んで動かして生き物にてしまうことができるのです。
先日、一年生たちは
NFBカナダに招かれたノーマン・マクラレンによる「アニメーターのための動きについての基礎講座」を視聴しました。マクラレンはテンポを五つのカテゴリーに分けて解説していきます。
等速運動だけでなく、距離とタイミングも考えて、様々な動きのバリエーションについて解説していきます。
ですが
ODCアニメーション学科では、その原理に留まらず、運動の自然法則である「慣性」と「予備動作」も加えて学習します。そうすることによって、一本の鉛筆をも、生き物のようにして動かすことが可能となるのです、
このような
道具や器具をキャラクターのように動かす課題は、1年間の最後の課題として専攻課題を個人制作していきます。今回、アニメ原理の授業課題では、物の代わりに文字を使って作成します。
動かしてキャラクターにするわけですが
キャラクターって何でしょう?物語の登場人物や,まんがマンガやアニメの主人公を絵で描かれた人物イラストだと認識されて、絵であれば何でも「キャラクター」と呼ばれている今日ですが、アニメーション学科はこのように指導しています。
キャラクターとは、そのモノの、性格や個性、物語の中での役割り(役柄)のこと。
つまり目に見えないそれがキャラクターであり、その、目に見えないそれを、ビジュアル化させることがキャラクターデザインなのです。
描かれた絵やイラストが先行して、そのモノの性格や個性、特徴が後付けにされてしまう今日ですが、キャラクターの設定をイメージして、そして、デザインしていく。それが魅力的なキャラクターを創作していくことになるのです。
さらに
アニメーション学科では、動きを使ってキャラクター表現を行っていきたいと考えています。前出の鉛筆ですが、
「やんちゃな男の子のように鉛筆を動かす」
「お淑やかな女性のように鉛筆を動かす」
「高齢の老人のように鉛筆を動かす」
といった具合に、「〇〇のように」というイメージが大切なわけです。
いかがでしょうか?
そんなふうに動き始めると、音(効果音)さえも聞こえてきそうでしょ?
それがアニメーションなのです!
私たちはノーマン・マクラレンの認識と少し違っていて、マンガのようなキャラクターを、描いて動かすことを問われているわけですから、そこに、写実的に動きを再現して見せる以上に、誇張表現だとか象徴的な表現も必要になります。ファンタジックですがリアリティも必要なので、運動の自然法則を理解して表現していくことも大切です。
この最終課題で
センスが問われます。生き物とは思えない文字「あ」ですが、学生たちの想像力で、魅力的な「あ」に仕上げてもらいたいです。
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