授業紹介【アニメ原理】マイフレームを作る
2024.04.09アニメーション学科
大阪デザイナー・アカデミー|イラスト・アート・コミックイラスト・マンガ・アニメ・CG・ゲーム・
グラフィック・フィギュア・特殊メイク・インテリア・プロダクト・フィギュア・ファッション・アクセサリーの専門学校
努力に義務を抱くのではなく夢中になってほしいと願うアニメーション学科長の森です。
アニメーターの必需品
と言えば、タップ、動画用紙、トレス台が常識でしたが、時代が変わり、ペーパーレスへと作業が進化し、タブレットで作画することが当たり前の時代になってきました。アナログからデジタルへと変わってきましたが、変わらずアニメーターの必需品が「フレーム」です。
マンガやイラストと違って、アニメは映画なので常にフレームとレイアウトは大切な物なのです。
その大切なフレーム、マイフレームを、実習「アニメ原理」第1回目の授業で作成しました。
フレームと言えば
イラスト絵画の額。縁(ふち)。メガネのフレーム。器具や機械の枠組み、骨材。ボウリングゲームの一回。いろいろな意味があります。アニメーションや映画では動画映像を構成するフィルムで言うひとコマひとコマのことも言いますが、ここではカメラワークにおける画面枠のことを言っています。
アニメーションは写真や映画と同様に、イメージや目の前にある場面をトリミング(枠で切り取る)して画面に映し出します。
枠に閉じ込めるというより、切り取る、刳りぬいて画面を作る発想です。
マンガのように、コマごとに大きさや形が変わることなく、作品の最初から最後まで一定が原則です。
しかも、マンガのコマ画面のように並んでいるものではなく
観客の目の前で、位置もサイズも固定されています。
何よりも、この事が、マンガのコマ割りとアニメーション(映画)のモンタージュの発想と大きく違うところです。
このことによって、絵画・イラストレーション・マンガの画面の構図とアニメーション・映画の画面の構図は、全く考え方が変わってきます。
なので、アニメーション学科では構図をとても大切に考えます。
そのためにも、大デ・アニメーション学科は、この日に作った「フレーム」は、大切で必要な物となるわけです。
大切な必需品なので
セルに仕立てます。
かつて、アニメ作りに当たり前に使われていた、あの、セルです。
40年以上の歴史がある、大デ・アニメーション学科だからできる発想です。
しかも、保有しているのです。
昭和の時代には、このセルにアニメーターが描いた動画をペンでトレスして、アニメカラーという特殊な絵の具を筆で一枚一枚、塗っては乾かしを繰り返し行いながら作ったのです。