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アニメキャラクターデザインの昨今の変化に注目

2024.05.16アニメーション学科

大阪デザイナー・アカデミー|イラスト・アート・コミックイラスト・マンガ・アニメ・CG・ゲーム・
グラフィック・フィギュア・特殊メイク・インテリア・プロダクト・フィギュア・ファッション・アクセサリーの専門学校

健康のため、当分(糖分)の間サトウ抜きしています。サトウの奮起に期待するアニメーション学科長の森です。

大デ・アニメーション学科は、昨今の

アニメのキャラクターのデザインの小さな変化が気になって学生たちにも注目してもらっています。

丸像に対象が換わったこの時期に思うことですが

マンガやアニメキャラの顔の描き方って独特ですよね。
マンガは線で描写していくものですし、日本のアニメは、そのマンガをベースにして絵にしているわけですから、マンガ表現のスタイルが色濃く反映されます。

なので、石膏デッサンの描写、特に、面取り象から丸像へと対象が換わってしまうと、学生たちは途端に困惑をし始めます。

さて、人間の「鼻」をどのように描くでしょうか?

「マンガが絵」だと、そんな環境で絵を学んできた私たちって、白い画面に線で物を描いていくことが絵を描くことだと思い込んでしまっている向きが大いにあります。
結果、画像の石膏像を対象にデッサンすることになっても、鼻を漫画のように一本の線で描いて表現してしまうことが当然のように行われるでしょう。

ですが実際は、鼻は立体物ですし高さはもちろん、厚みや幅があるわけです。

スケッチならば線で描いて表現することもアリですが、デッサンとなると線で描いただけでは目の前の立体物は表現できません。
デッサンでは、対象の立体像を、いかにして、平面の画面の上に描写表現するかが、大切なテーマです。
そのために、視点の大切さを学び、観察の基本を学習して、目の前に存在する物体を描き写すことを学習しています。
いきなり丸像から描き始めることをせず、面取りの角像から描き始めたのには、大切な理由があったのです。

角像の鼻をよく観察すると、人間の鼻はブロック(積み木)のような形状をしていることがわかりやすいですね。
ですが、アニメ大好き我々って、鼻を線だけで描いてしまいます。
そう描くことが当たり前で、そう描くことが決まりだと信じているからでしょうか?
たしかにキャラクターデザインは2Dなわけですからマンガの描き方が当たり前なのでしょう。
でも、こんにち、アニメ表現がどんどん3D化され、背景表現やキャラの動きも3D表現されている中で、キャラクターのそこだけが、はたしてその発想のままで良いのかは、考えても良いのではないしょうか?

そんなおりに

4月TVアニメ新番組『喧嘩独学』が地上波での放送が始まりました。
鼻のデッサンの発想が、これまでのアニメキャラデザインのそれと、ちょっと変化が感じられるので、大デ・アニメーション学科としては注目して見ています。
石膏像の鼻のように、厚み、幅が表現されています。

鼻のとび出している鼻の高さを、影を使った描写を行っている表現のアニメは、いくつも見ることが出来るのですが、厚みや幅を表現しているアニメキャラは稀有です。

『喧嘩独学』のおかげで

石膏像のとおりに鼻を描写してみようとデッサンしてくれると、デッサンのカリキュラムの理解も増してもらえるだろなと今後のキャラクターデッサンがどうなっていくか楽しみが増えました。

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おでかけひよこ おでかけひよこ まずはオープンキャンパス来てや〜