大デ・アニメーション学科流グループワークの取り組み
2024.06.13アニメーション学科
大阪デザイナー・アカデミー|イラスト・アート・コミックイラスト・マンガ・アニメ・CG・ゲーム・
グラフィック・フィギュア・特殊メイク・インテリア・プロダクト・フィギュア・ファッション・アクセサリーの専門学校
マックシェイクで二度美味しい思いを味わったアニメーション学科代表の森です。
1年生実習授業「アニメワーク」の
前期のメイン課題はグループワークです。
アニメーション学科のグループワークなのですから、大勢でアニメーションを作るんだろうと想像されるでしょうが、大デ・アニメーション学科は、以下の思いを大切にして、アニメーション学科らしくない取り組みを行っております。
その、らしくない取り組みはというと
アニメ制作ではなく、実写での短編映画作りをアニメワークの課題で行うんです。
アニメにおいてグループワークスキルは大切なスキルです。
アニメ作りは明らかに、作業を役割分担して同時進行して制作していく協同制作だからです。
多くのアニメの専門学校では、専門コースに分かれたクラス編成がされ、専門技術を習得した学生たちがその役割に従ってチームの一員となってアニメを作っていくでしょう。
それに対し、大デ・アニメーション学科は実写映画作りを教材にしてグループワークを行います。
アニメ制作になってしまうと、撮影までのそれぞれの素材作りは、個人制作になってしまうからです。
シナリオ役の人はストーリーを考え脚本を書き、演出役の人は絵コンテを描き、アニメーター役の人はキャラクターを描いて動画を作り、仕上げ役の人はパソコンで色を塗る、背景役の人は舞台となる風景や室内の絵を描く、監督や制作役は作品の完成をマネージメントするといった具合に、グループ制作と言っても与えられた役割を個々にこなしていく個人制作になってしまうのです。
ですが、実写制作で行うと、一つの画面(ショット)を作るために、全員がその画面を作り上げることに意識を集めて協力しあって撮影することができます。
アニメ作りでは体験以上の協同作業を経験することができるのです。
打ち合わせが終わったチームは
教室を出て、屋外で撮影をし始めました。
スマホのビデオ機能を使って動画を撮りためます。
撮りためたショットをデータとして集約して編集録音していきます。必要ならばアフレコも行います。
アニメーションは映画なので
そのようにして作品を完成させて、試写、上映発表していきます。
アニメーション学科なので
本来の実写の映画制作と少し制作工程が違っているところは、実写映画制作の場合は、シナリオを書いて撮影を行いますが、撮影の前に絵コンテを描きました。
絵コンテを描いて、作画の意識を持って撮影するのです。
大デ流・映画制作だと言えます。
アニメだと、演技はアニメーターが描いて作らなければならないけど、実写だから、クラスメイトが役を演じて、それをクラスメイトがカメラで撮影します。
芝居をするアクターも撮影して記録するカメラマンも見守るスタッフも全員が、撮影のワンショットに集中し、思い通りの画面ができることを祈りながら見守ります。
グループメンバー全員の気持ちが一つになるのです。