【後期授業紹介③】絵を描くことが上手くなる方法って
2026.09.18アニメーション学科
デザインの専門学校 大阪デザイナー・アカデミー(旧:大阪デザイナー専門学校)
気付けば日が短くなりました。日中は夏のままで暑いのに。昔と変わってしまったと毎年困惑のアニメーション学科の森です。
【1年生実習デッサン】トレーニングから自身のテーマに向けての取り組みへ
アニメーション学科を選んで入学してきた学生たち皆が思っている事です
ですが皆がご存知のように、ひとつのアドバイスで劇的に上手くなる方法など、そんな都合の良い答えなんてあるわけないだろうとは誰もが気付いているわけです。
とは言えども、少しでも画力アップしたい気持ちは誰しもが抱いていることですから何かしらでも情報を手に入れる事が叶うなら幸せだという思いは皆が思っています。
よく耳にする言葉は
❶描けば描くほど上手くなります。
❷上手下手は関係ないよ。自分の思ったように好きなように描くことが良い事です。
間違ってはいませんが、アニメーターを目指している皆さんが期待をしている言葉でなないでしょう。絵を描くことを好きになり始めた子供たちには響く素敵な言葉かもしれません。でも、皆さんの場合は少し違う人たちだと思います。
よくある言葉にもこんなアドバイスがあります。
❸好きなイラストや漫画を真似して描きましょう。
❹描いたモノを他人に見せましょう。
この言葉はアニメーション学科でも使っている言葉ですが、いくつか言葉を足す必要があると考えます。具体的に説明すると❸については、模写する前に観察する力を養わなければならないでしょう。❹については、正しくアドバイスしてくれるひとに見せることが出来れば上達に結び付くことになるでしょう。
大デ・アニメーション学科は新入生前期のカリキュラムにおいて
いくつもの教科目において絵の上達に向けての取り組みを受けて学べる用意をしています。
観察するという行為を理解し描写演習しながら習得していく「デッサン」。それぞれが持っているイメージを描いて表現する数多くの機会を利用して描くことを継続する「アニメスケッチ」
アナログ画材を知って表現のバリエーションについて演習学習する「画材体験」。アナログに対してデジタルツールの使用を基礎から学習する「デジタルワーク」
それらについては、アニメーション学科に限らず、イラストレーション学科・コミックイラスト学科・マンガ学科など、絵を描く事を大切にしている学科でしたらどの学科も基本から大切に扱っているカリキュラムでしょう。
そんななかで、アニメーション学科は
そこで留まってしまわず、動きについて学習する「アニメ原理」。アニメ制作のワークフローを体現しながらグループワークを学ぶ「アニメワーク」といった実習を揃えています。
さらに、この後期にはアニメの映画表現や技法について学ぶ「映像演出論」。アニメを企画するためのクリエイティブワークを行っていくための発想のバリエーションを考える力を備えるトレーニング「アニメ計画論」。
そして、AOプレスクールとこの前後期に学んできたことを、自身のアニメ個人制作作品として完成させる「進級制作実習」が時間割に組まれています。
どの授業が絵の上達に大切な授業なのか
というわけではなく、すべての授業が線になって、アニメーターになるための絵の上達につながっているのです。
絵が上手くなるためのアドバイスの中に「真似して描く」がありました。
真似して描く、すなわち「模写して描く」ということです。
アニメーション学科では実習「デッサン」の授業が担っています。ただし、模写の対象はアニメキャラクターのイラストなどではなく石膏像です。
模写する技術を手に入れるために逆風となる「思い込み」「先入観」「錯視」に左右されずに正しく観察する認識を持つためであることも石膏像を対象にする理由です。何よりも立体物であることがアカデミックな理由でしょう。
目の前の石膏像を、描いて模写をする、その技術の基本を習得するのがデッサンという実習授業です。
「描く」より「観察」を、先ず大切にしたいので常識外れな取り組みをアニメーション学科では採用しています。
かつては、学生に代わって描いて見せたり、言葉で説明して理解してもらう指導方法を使っていましたが、ここのところ、このような教材を作って学生たちに観察することの大切さを意味を伝えています。
これを見ると「写真を見ながら描いているのか」「これは石膏デッサンじゃない!」「常識から外れた指導だ」と言われそうですが、何も、このプリントアウトされた写真を見ながら描写しているわけではありません。
①学生が制作しているアイレベルと視点のポイントで学生自身がスマホ撮影した写真を使用。
②制作に使用しているF8画面のデッサンスケールとその画像を合成して教材にしている。
③工夫したのは、その画面に計り棒である垂直線(ピンク線)と垂直線(水色線)を記入。
④さらに、対象の石膏像の個性に合わせた構図アドバイスコメントと制作アドバイスを記載。
前期より学習してきた、大切にしてきた観察することの理解。手に入れたこの観察力を使って、模写したいイラストや漫画の絵をたくさん描いてほしいと願っています。
後期デッサンの作品制作は3作品
ここからは、石膏像の模写描写に留まらず、目指す職種に似合った制作となるように、各自が課題を設定して取り組んで行きます。
後期の課題は就職活動の準備ですから。





















